新年度に入り、いちょうユニットでは、ユニット事業計画を策定し、ユニット運営方針として、「みずきを選んで良かった。みずきに来て、住んで良かった!」と感じて頂けるように、人と人とのつながりを大切に、「つながり、ふれあい、みまもり、支えあう」、安心して暮らせるユニットを作ることを目標に様々な取り組みを進めていきたいと考えております。

今回は、その第一弾として、入居者様の生活の場としての空間を、どのように考え、しつらえることで、何ができるのか(どんな効果があるのか)を考えていく。その為には、仮に認知症になったとしても、自立(自律)的な日常生活を営むことができるように、みずきでの暮らしの継続をサポートしていく。

認知症はその症状として、中核症状(記憶力の低下、判断力の低下、見当識障害など)、更には周辺症状(行動・心理症状で、いわゆるBPSD)というものがある。まずは、中核症状の生活への影響と心理、認知症の人にとっての環境の重要性の中で、ユニットでできることを実践していく。

そこで、今までのユニットのしつらえを改めて見直し、“五感の働く空間作り”、これはもしや認知症が改善し、精神薬などをもう飲まなくてもよくなるのでは?という壮大な発想を持ちながら、日々様々な視点から、認知症ケアを学ぶ姿勢を忘れることなく、みずきでのユニットケアを提供していきたいと思っております。

しつらえの変更によって、①認知機能障害の改善、②情動機能の改善、③BPSDの軽減、④包括的なQOLの向上を観察していく。

最後までご閲覧ありがとうございます。次回の第二弾をお楽しみに♪

【ユニットしつらえの変更】※全てユニットでの実際の写真です。

●大型壁面時計の設置⇒時間の見当識が維持できる。

●タペストリーアート設置での絵画鑑賞⇒絵を見ると癒されると感じることで、脳の神経回路が活性化できる。

●インテリアを格上げする植物の設置⇒造花よりも、より手応えのある観葉植物を飾ることで、リビングでのグリーン効果をもたらす。